最初に僕に相談してきてくれた時、K君(投手)は大学生でイップスに苦しんでいました。キャッチボールをしても、相手がグラブを構えたところにはまったく行かず、それどころか手を伸ばしても届かないようなところにばかり投げてしまっているという状態でした。イップス、制球難、球速低下というあらゆる面でK君はどん底の状態で苦しんでいたのです。
大学のリーグ戦でもなかなかベンチ入りすることができず、まさに藁をも掴む思いで僕に相談をしてきてくれました。
K君のイップスの症状は高校時代にはすでに現れていました。しかし野球部の監督・コーチの中にイップスの改善をサポートできる存在はなく、K君は大学に入っても数年間イップスに苦しみ続けていました。
しかし僕にはK君のイップスを治す自信がありました。K君の投球動作をビデオを使って細かく分析していくと、明らかに制球を乱している動作がいくつもフォーム内にインストールされてしまっていたのです。つまりK君は、コントロールが良くなるはずがない投球フォームで投げてしまっていた、ということです。
僕はK君の問題となっている動作をすべてリストアップし、どの動作がどのような原因でイップスを引き起こしているのか、ということを理論的に伝えていきました。この時点でK君は「今までこんなに具体的なコーチングは受けたことがありません!」と、ようやく光明を掴めたようでした。
イップスにしても、ただの制球難にしても、球速低下にしても、やはりまずはコーチが理論的にわかりやすく原因を説明し、それをどのように修正していけば改善されていくのか、ということをしっかりと選手に伝えてあげる必要があります。このような作業で選手が納得してコーチングを受けられるからこそ、レッスン効果も高くなっていくんです。
K君の目標はここで、大学で背番号をもらってリーグ戦で活躍できるようになる、というところに定められました。
僕がまず始めたのは土台となる下半身の動作改善でした。K君は左投手にとってもっとも重要な関節となる右股関節を使い切れないフォームで投げてしまっていました。スポーツ科学では股関節を上手く使えない投げ方、打ち方のことを手投げ、手打ちと言うのですが、K君はまさに手投げだったわけです。
左投手が振り上げた右足を着地させる形には主に9種類あるのですが、K君はクロスインステップという、9種類の中でもっとも制球力が不安定になりやすい形で右足を着地させてしまっていたのです。僕はまずこのクロスインステップを、ストレートステップに直すところから始めていきました。
土台となる下半身の最下部(スパイクを履いた部分)の動作を直しただけでも、K君のイップスの症状はかなり改善されました。まだまだ相手が取れないところに投げてしまうことは多々ありましたが、その回数は今までの半分くらいにまで減りました。
僕の動作改善は基本的にはスパイクを履いた最下部から始まり、足首、膝、太腿、股関節、骨盤と、修正箇所を少しずつ上へ上へと進めていきます。動作改善でとにかく重要なのは、野球動作の場合は必ず体の最下部から順番に直していくということです。土台が不安定なのにいきなり上半身の改善をしても、それはその場しのぎにしかならず、根本的にパフォーマンスが改善されていくことはありません。
練習熱心なK君は僕のレッスンを受けるとすぐにイップスの症状が改善していきました。キャッチボールをしていてもボールはちゃんと相手が捕れるところにいき、この時点でもうすでにK君はただの制球力がちょっと悪いピッチャー、という段階まで来ていました。
そして下半身の動作改善をしただけで改善されたのは制球力だけではなく、球速もすでに5km/h以上アップしていました。そうなんです、僕のレッスンを受けて丁寧に練習をしていただくと、制球力と球速を同時にアップさせることができるんです!
レッスンを何回か受けた頃、K君から嬉しいニュースが届けられました!なんと受講前はイップスに苦しみ試合に出るどころではなく、キャッチボールさえまともにできなかったK君が、なんと大学の野球部で背番号13を与えられたのです!
レッスンを受け始めてからまだ数ヵ月しか経っていませんでしたが、K君はもうイップスではないだけではなく、以前とは比べられないほど安定した制球力を手に入れ、球速アップにも成功していました。そして野球部でも貴重なサウスポーとして活躍できるまでに至ったのです!そして受講開始時の目標を達成できたというわけです!
*イップスの改善に関しては、オンデマンド野球塾のイップス改善特集もお役立てください。
TeamKazオンライン野球塾の特徴は、科学的エビデンス(論拠)があることしかレッスンでは絶対にコーチングしないという点です。「自分がこうだったから選手にもこう教える」というように、経験則によってレッスンすることは決してありません。もちろん経験も時には役立つわけですが、しかし何よりも重要なのは選手が納得してレッスンを受けられるという下地です。
K君はもともと僕が書いている投手育成コラムを読んでくれていたので、僕が野球動作に関してどれだけ深い知識を持っているのかを知っていました。それもあり、K君は最初から僕のレッスン内容に納得しながらレッスンを進めていくことができました。ちなみにK君の受講は1回だけではなく、しばらくの間は毎月定期的に受けてくれました。
TeamKazオンライン野球塾ではイップスの改善はもちろん、制球力アップ、球速アップ、打率アップ、飛距離アップ、守備力アップなどなど、野球に関することならどんな内容でもレッスン可能です。レッスンを受けたいポイントをビデオを撮って送ってきてください!
「なぜその動作は良くないのか?」「どうすれば改善できるのか?」を理論的にわかりやすく解説し、パフォーマンスアップのお手伝いをさせていただきます!あなた専用の野球教則ビデオを作るのがTeamKazオンライン野球塾、というふうに考えていただくとわかりやすいかもしれません。ぜひこの機会に一度、TeamKazオンライン野球塾のレッスンを受けてみてください。あなたもその内容の濃さとわかりやすさにきっと驚かれるはずです!
僕はプロ野球選手の動作分析やコーディネート(動作改善指導)を行うプロフェッショナル・パーソナル・コーチで、ただの野球好きが副業でコーチをしているわけではありません。ですのでどんなレベルの方でも安心して受講いただけます。野球がもっともっと楽しくなるように、あなたも僕と一緒にがんばってみませんか?